Well-being 政策
全てはWell-beingに繋がるために
Well-beingとは?
「ウェルビーイング(Well-being)」とは、直訳すると「良く在ること」や「満たされた状態」を意味し、単に病気や不調がないことだけではなく、心身・社会的に良好な状態が続いていることを指します。
国際的な定義
WHO(世界保健機関)は健康を
「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に病気や虚弱でないことではない」と定義しています。
これがウェルビーイングの概念の基盤になっています。
主な領域
ウェルビーイングは大きく分けると、次のような領域を含みます。
領域 内容の例
身体的ウェルビーイング 健康な体、適切な休養、バランスの取れた食事
精神的ウェルビーイング 感情の安定、自分らしさの実感、やりがい
社会的ウェルビーイング 信頼できる人間関係、社会参加、安心できる環境
経済的ウェルビーイング 生活の安定、将来の安心感
環境的ウェルビーイング 安全で快適な生活環境、自然との調和
最近のビジネスや社会での使われ方
企業:社員の幸福度や健康状態を高めるための「ウェルビーイング経営」
行政:街づくりや政策で住民の暮らしやすさ・満足度を指標にする
教育:学習環境や生徒の心身の充実を重視するアプローチ
幸福とウェルビーイングの違い
「幸福(Happiness)」は感情的で瞬間的な喜びも含みます。
「ウェルビーイング」は長期的で持続可能な満足と充実感を重視します。
取り組んでいる政策
□ 地域住民のWell-being向上
一人一人のWell-beingを高めるための政策推進
地域幸福度(Well-Being)指標の活用促進
□ 「食」に関する取組の強化
食に関するWell-being指標の導入
食と農に対する理解醸成のための情報発信の強化
□ 豊かな自然環境の確保
食料・農林水産業の生産力向上と持続性両立に向けた取組の着実な推進
河川の流域単位や地域ごとの特性を踏まえた自然環境維持のための取組
□ 孤独・孤立対策の強化
NPO、自治会等による地域主体の取組への着実な支援
□ 国際的な議論への積極的関与
国際社会の理解情勢に資する取組の推進
□ 二地域居住の推進
「住まい」「なりわい」「コミュニティ」等の分野における民間の取組の後押し
□ こどものWell-being向上
全てのこどもの可能性を引き出す学びの充実と人とのつながり等の協調的要素を考慮した取組、地域と学校の連携・協働など多角的な支援
生涯にわたるWell-being向上の土台となるこども施策の推進
□ 骨太方針におけるWell-being向上の視点の取り込み
□ Well-being向上に資する取組の現状把握等
実現した政策
□ 地域や企業等におけるWell-being推進に向けた取組の進展
(国際規格の策定、地域幸福度指標の活用等)
関連リンク
>> 産総研:ウェルビーイング重視社会への転換を促す国際規格ISO 25554が発行
>> 地域幸福度(Well-Being)指標の活用
□ 教育・こども・環境・消費者などの基本計画のメインテーマにWell-beingが位置付け
関連リンク
>> 教育振興基本計画:文部科学省
>> こども大綱の推進|こども家庭庁
>> 第六次環境基本計画について | 環境省
>> 消費者基本計画等 | 消費者庁